網走南ケ丘高校 黎明通信・支部だより 令和5年度 第7号

 黎明通信・PTA支部だよりを担当する第7支部です。第7支部は北見市常呂町の支部で、オホーツク海とサロマ湖に抱かれた砂州に花々が映える「ワッカ原生花園」など、自然豊かな恵みの中で農業と漁業が栄える 地域です。日本最大規模の通年型カーリングホールを有し、「常呂遺跡」と「ホタテ養殖発祥の地」の歴史が息づいています。写真は、生徒たちが毎朝通学で利用する北見市常呂交通ターミナル(旧国鉄:湧網線常呂駅跡地)で、毎朝ここから多くの生徒が網走の高校に向け出発します。ここから網走南ヶ丘高校までの距離は約40㎞あり、ジャガイモ畑、ビート畑、オホーツク海、能取湖、網走湖を横目に眺めながら、四季折々の風景をひた走る網走バスに揺られながら登下校しています。

 


 さて、ここからは、『カーリング』について少し掘り下げて紹介していきます。
 写真は、アドヴィックス常呂カーリングホールで、平成25年に新設されました。北京オリンピックで銀メダルを獲得したロコ・ソラーレのホームリンクでもあり、国際基準適合シート6シートを備え、国内トップチームの合宿、各種カーリング大会、学校授業、修学旅行での体験など、幅広い方々から利用されている施設です。   
 また、地域のイメージを代表するホタテ貝の柔らかな曲線と色調を導入した外観は、カーリング競技の持つ優美なイメージともマッチし、施設自体が新たなランドマークとなっています。

 

 そもそも、北見市常呂町でのカーリングは、いつ頃から始まったのでしょう?
 それは、北海道とカナダ・アルバータ州の姉妹提携を縁に行われた「カーリング講習会」が始まりで、昭和55年1月にスケートリンクの片隅で、ビールのミニ樽を利用した手作りのストーンからその歴史が始まり、同時期に協会を設立して活動と普及に乗り出しました。昭和56年2月に、元世界チャンピオンでカナダ・アルバータ州在住のウォリー・ウースリアク氏による指導者講習会を開催、スケートリンクの一角に2面のリンクを造成して本格的な普及を始めるとともに、第1回NHK杯カーリング選手権大会を開催し、今なお国内では最も歴史ある大会として位置付けられており、カーリングの普及と技術の向上が図られました。昭和62年、「はまなす国体デモンストレーション競技」としてカーリング競技が旧常呂町で開催されることが決まり、その競技会場として国内初の「屋内カーリング専用リンク」の建設に着手し、翌年の昭和63年1月に5シートの「常呂町カーリングホール」が完成、平成元年2月に、全道から男子32チーム、女子12チームが参加して国体が開催 されました。このカーリングホール完成後は、選手の競技力が向上し、常呂町の選手が北海道選手権や 日本選手権の上位を占め、多くのオリンピック選手を輩出しております。
 先に紹介した平成25年に建設されたアドヴィックス常呂カーリングホールは、 2代目のホールとなります。
 さらに北見市は、令和2年、専用シート3シートを備えるアルゴグラフィックス北見カーリングホールを北見市内にもオープンさせ、カーリングの聖地『北見市』を全国にアピールしています。

 

 最後に、『ところ遺跡』についての紹介とお知らせです。
写真は、北見市ところ遺跡の森に残る竪穴住居跡の実際の位置や大きさの竪穴住居を復元した建物で、展示公開されています。
 令和5年6月27日、北見市ところ遺跡の森で収蔵している「常呂川河口遺跡墓坑出土品(ところがわかこういせきぼこうしゅつどひん)」を重要文化財に指定することが、官報告示により正式に発表されました!

 

 これで、第7支部の紹介を終わります。