網走南ケ丘高校 黎明通信・支部だより 第5号

PTA支部だよりを担当する第11支部です。

第11支部は、斜里町と清里町の地区からなり、管轄面積は広大で、網走南ケ丘高校からは距離的にも遠く離れている支部です。

その様な中、計70名の子どもたちは、主に早朝のJRを利用して登校しています。

朝は7時前後に自宅を出て、そして帰りは部活動などで夜8時すぎに帰宅。

土曜日も日曜日も片道1時間以上かけて部活動に参加しています。

大人でも大変なスケジュールをこなしながら帰宅して自学に勤しむ姿をみていると、精神的にも体力的にも自己マネジメント力がなければ体調を崩したりすることもあるだろうと考えます。

そんな第11支部の地区環境から通う子どもたちに対して、PTA保護者としてしっかりと活動を後押ししていきたいと思っているところです。

 

【PTAは誰のため?】

子どもを持つ親は、その頻度は別としても少なからず、幼稚園等から小・中学校、高校とPTA活動に参画されてきたのかと思います。

さて、そもそもPTAとは何でしたでしょうか。

単純には「P」(Parent、親)、「T」(Teacher、先生)、「A」(Association、会)、繋げると「親と先生の会」と把握しています。

PTAはあくまでも任意団体であって、国や学校が設置を義務付けたものでもないと理解しています。

歴史的には、戦後のGHQが日本の学校に民主主義を学ぶ場として設置させたもので、戦前の「学校後援会」を変革させる意図があったそうですが、単に学校の手伝いや寄付を目的とするのではなく、子どもの教育のために主体的に話し合い活動するPTAの意義には賛同しますし、近年、全国的に「保護者の多様化」や「教職員の多忙、働き方改革」の課題があげられているなか、PTAよりも広範囲な活動のコミュニティ・スクールの動きが広がっています。

数年前に地元の小・中学校のコミュニティ・スクール立ち上げや活動に関わっておりました。

しかし、活動の理想や意義は良いのですが、運営の課題に私自身、答えが見つかっていないことが2点あります。

1点目は、役員についてです。

近年、コロナ禍で様々な活動を自粛する必要があったため、この間のPTA活動も減少し、役員負担も減っているのですが、話し合い自粛も相まってか「役員決め」の難易度が高まっているように感じています。

「忙しいから」は皆さん忙しいでしょうし、「できない、わからないから」は皆さん初めてのことはわからないのは同じだと思います。

日々、子どもたちは新たなことを学び、挑戦し、挫折もありながら成長していっている姿を多くの保護者は見て、感じているのではないかと思います。

私自身は進学校ではない高卒で地元に就職した身であり、大した学もありませんが、『自分の子どもが頑張っている』学校の活動に、その親として、できる範囲で参画しようと考えています。

より多くの保護者の皆さんにも共感いただければ幸いかと思っています。

2点目は、コロナ過でのPTA(支部)活動についてです。

新型コロナウイルス感染拡大予防の観点で、様々な活動の自粛が求められています。

PTA活動においても同様で、「会議は回数少なく時間を短縮」「楽しむ要素のある行事は簡素に」。

会議時間が短くなったり、数が多すぎる研修会・講演会が見直されたりすることは賛成なのですが、何もない活動状態が続くと会(支部)の存在意義が薄まり、会員の意識にも「PTAは無くても困らない」となっていくのではと危惧するのです。

第11支部は斜里町と清里町の2つの地区で構成されており、地区間の連携のしづらさは過去からあったようでしたので、他の支部とは活動の機運に違いもあると思います。

PTA活動は、親のための活動ではなく、「子どもの教育のため」に大切な活動であるべきだということを念頭に、多くの保護者、先生、関係者とも課題を共有して一緒に考えていけたらと思います。

 

以上、まとまりもなく長文となりましたが、PTA支部だよりの第11支部寄稿とさせていただきます。