網走南ケ丘高校(全日制)の普通科単位制について
「単位制」とは?
一般的な高校は「学年制」と呼ばれる制度で、1年ごとに決まった単位数を修得し3年間で卒業を目指します。一方「単位制」とは、3年を通じて必要な科目の合計単位数が修得できれば卒業できる制度です。単位制には学年という概念は無く同じ科目が複数年次で開設している場合があるため、異なる年次の生徒が一緒に授業を受けることなどもあります。また留年という考え方もありません。しかし卒業するのに必要な単位数が不足すれば3年間で卒業はできません。
網走南ケ丘高校が導入している「普通科単位制」では、3年間を通じて普通科科目中心の74単位の科目を修得していきます。学年はありませんが学年の代わりに 「年次」と呼ばれる横割りが存在します。実際に科目選択が行われるのは2年次(一般的な2年生)から自分に必要な科目を修得していくことになります。上記にあるような複数年次が混在する科目は現在設定しておりません。
(令和5年度現在)
「単位制」の高校に入学するメリットはなんですか?
1.多数の開設科目
開設科目の大幅な増加によって学べる幅が一般的な高校よりも格段に大きくなります。
2.自分の好きな方向性の確保
生徒の個性・能力・進路希望等に応じて自ら選択した科目を学習することができます。
網走南ケ丘高校は、約90科目の授業を開設しています。
自分の未来を創造しながら、3年間の学習内容を自らデザインすることで「与えられた授業」ではなく「自ら選んだ授業」として自立的な学習形態で学ぶ事ができます。「普通科単位制」を活かして“進学重視型”のきめ細かなカリキュラムを編成することもでき、入学試験に関する科目については少人数でも開講しています。
多様化する生徒の進路に添うよう進学重視科目以外の科目も開設しており、優しく能力の高い教師チームが強力にサポートしていきます※。
(※ただし希望者があまりにも少ない場合には他の科目を選びなおしてもらう場合もあります。)
「単位制」と「総合学科」との違いはなんですか?
普通科単位制も総合学科も、多数の選択科目の中から自分で科目を選択する点は共通していますが、違うのは開設科目の中身で、普通科単位制では普通教科・科目を中心に開設しているのに対し、総合学科では商業や福祉など専門科目を幅広く開設しています。
網走南ケ丘高校は全日制普通科単位制の高校なので、普通教科・科目を中心に開設しています。
74単位で卒業できるのなら残りの単位を受験勉強に特化しても良いのでは?
網走南ケ丘高校は予備校ではないので“進学重視型”を、単なる受験重視型とは考えていません。
もちろん入試科目を前提とした科目選択が中心になりますが、入試に必要がなくても重要な学習や進学後に生かされる学習、さらには自らの視野を広げる学習があります。
公務員や民間就職希望者への対応はどうなりますか?
網走南ケ丘高校では、就職希望者に対する科目の設定も行っています。
また、その履修モデルも提示します。ただし本校は専門学科や総合学科ではなく、全日制普通科の高校ですので、資格取得や技能修得に特化した教科・科目の設定や指導はあまり多くはありません。本校ではしっかりとした学力を、高いレベルで身に付けることを目的としてカリキュラム編成を行っています。実際に公務員試験では、高い数学の能力や英語力を必要とする問題も出題されますし、民間企業であっても高度な思考力や問題解決能力を持つ優れた人材を求めています。就職希望者にも高い目標を持って学習するように指導しています。
※直接関連のある科目は開設していませんが、本校卒業程度の学力で、挑戦することが十分可能と思われる資格と目指す級として次のようなものがあげられます。
漢字能力検定2級
日本英語検定協会実用英語検定2級
情報処理検定2級
など